ICLで老眼も対応できる? 40代から考える視力矯正の選び方

執筆: 江南セントラル眼科 | 公開日: 2026年9月27日

ICLは老眼そのものを治す手術ではありません。40代からの老眼レーシック・ICL・白内障手術の選び方の目安を解説します。

結論として、ICL(有水晶体眼内レンズ)は近視・乱視の矯正が主な役割であり、老眼(調節力の低下)そのものを治す手術ではありません。ただし度数の設定次第で「近くも見やすくする」調整は可能で、年齢や老眼の進み具合によって、ICL・老眼レーシック・老眼白内障手術のどれが向いているかが変わります。「何歳までICLができるか」という年齢の上限を一律に決めるのではなく、老眼の進行度と生活での見え方の希望を基準に判断するのが実際の流れです。

老眼の進み具合はどう調べるのですか

老眼の進行度(老眼度数)をまず検査で確認します。老眼がまだあまり進んでいない30代後半〜40代前半では、近視を意図的に少し残す(マイナス0.25〜0.50D程度)ことで近くを見やすくする調整を行うことがあります。

老眼レーシック・老眼用ICL・老眼白内障手術は何で分かれますか

同院の判断の目安は次のとおりです。

  • 老眼レーシックと老眼用ICLが分かれる目安:おおむね40代半ば前後
  • 老眼用ICLと老眼白内障手術が分かれる目安:おおむね50代前半〜半ば
  • 老眼度数が-1.25〜1.5D(ジオプター)を超える場合は、老眼用ICL(レンズを目の中に追加する方法)を検討します。
  • 50代半ば以降で年齢が高い場合は、老眼白内障手術(水晶体を人工のレンズに入れ替える方法)を検討します。
  • 水晶体に皮質白内障・核白内障の進行が見られる場合は、老眼白内障手術のほうがより勧められます。

つまり「40代だからICL」「50代だから白内障手術」という単純な年齢区分ではなく、老眼の度数と水晶体の状態(白内障の有無・進行度)を組み合わせて判断しています。

老眼レーシック・老眼用ICLを受けた後、見え方に違和感はありますか

術後の適応期間中に、両目の焦点の差による違和感を感じるかどうかを主に確認します。多くの方はほとんど視力差を感じず、感じたとしても時間の経過とともに慣れていくのが一般的な経過です。

検査で特に重視していることは何ですか

不要な検査はできるだけ省きつつ、視力矯正手術において特に重要な検査は、レーシック・レーゼックでは角膜の厚みと形状、ICLでは前房の深さ・前房隅角・前房のスペース、老眼白内障手術では角膜の状態・乾燥症の有無・人工水晶体の度数の正確さです。同院ではこれらの重要な検査を繰り返し複数回確認することで、誤差の範囲を減らすことに重点を置いています。

よくある質問

Q1)ICLで老眼そのものが治りますか?

A1)ICLは主に近視・乱視の矯正を目的とした手術で、老眼(調節力の低下)自体を治すものではありません。老眼の進み具合に応じて、近くを見やすくする度数調整を組み合わせることは可能です。

Q2)ICLは何歳までできますか?

A2)年齢の上限を一律には定めておらず、老眼の進行度・水晶体の状態(白内障の有無)・生活での見え方の希望を検査したうえで、老眼用ICLと老眼白内障手術のどちらが適しているかを判断します。

Q3)40代前半ですが、老眼はまだ早いですか?

A3)老眼の進み方には個人差があります。老眼度数を検査したうえで、近視を少し残す調整が有効かどうかをご案内します。

Q4)白内障がある場合、ICLは受けられませんか?

A4)水晶体に白内障の進行が見られる場合は、水晶体を人工レンズに入れ替える老眼白内障手術のほうが適していると判断することがあります。

本記事は情報提供を目的としたコンテンツであり、特定の治療効果を保証するものではありません。施術の適応・効果には個人差があり、正確な診断と治療方針は来院後の専門医による検査・カウンセリングを通じて決定されます。

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